道端の鳩

突然の鳩のフン

ポケットに入るカメラが欲しくて【GR購入】

ASAKUSA

GR / 18.3mm, F2.8 ISO800 1/20秒

 

 dp2 QuattroやDMC-G6を使ってて思ったのだ。「ポケットに入らない」と。初めてのデジイチだったE-420に触れてからというもの、コンパクトは正義だという信念が自分の中には強くあり、G6を購入したのも他のシステムに比べれば小さく軽く収まる部類だったからだ。だが言うまでもないがこれではポケットに入らない。ポケットに入るカメラが欲しい。いつでもすぐに写真が撮りたい。画質はできるだけ高いほうがいい。これらを叶えるカメラは何か。

 STYLUS1(s)RX100シリーズLX100等が候補にはあったけど、STYLUS1とLX100はポケットに入るかと言うと厳しく、RX100は僕が求める画質と操作性にはいまいち届いてないように思えた(あくまで主観の話)。

 これらを候補から外した後に、そう言えばハイエンドコンデジでもAPS-C単焦点という部類があるのを思い出した。というかdp2 Quattroも考えてみればその部類(コンパクトではないけど)。で、このジャンルだとどういうカメラがあるかというとリコーのGRニコンCoolpix A。このふたつで検討したところ、Coolpix Aは操作性とAFの評判が良くないことと、GRにフルプレススナップという、半押しせずにシャッターを切ると設定した距離にピントを合わせてシャッターを切る機能があることや、GRの起動速度が1秒で極めて速いことからGRこそ僕が求めていた機種だと確信し、購入に至った。

 GRの良いところは本当に小さくて、それでいてAPS-Cサイズのセンサーで、動作も機敏、操作性も一度メニュー設定をさらえばすぐに覚えられて思い通りの操作ができる、等々挙げればキリがないくらいだ。褒めすぎなきらいもあるが、一方でデメリットとしては手ぶれ補正がないことやコントロールリングがないことが挙がるかもしれない。だが、ISO感度3200までは僕が感じる限り常用で使えることや、エフェクト選択とフラッシュのポップ以外はすべて右手で操作が完結するためにこれらも大したデメリットとは言えない。

 唯一、僕が躊躇ったのは所持しているWindowsPhoneのLumia1020や、これから日本でも発売されるであろうLumix DMC-CM1とF値、画角があまりに近いことだ。なまじGRはEye-Fiスマートフォンに画像を直接転送することも可能なため、SNSと繋がるカメラとしてニッチが近すぎる。だがまあ、スマートフォンOSを載せたカメラはそれだけで価値のあるものだし別々の使い方もあるだろう、ということでその事実からはとりあえず目をそらすことにした。

 そんなわけでこれからも長く、いつも身につけて使っていこうと思うカメラを手に入れたのだった。

 

after-hours

GR / 18.3mm, F2.8 ISO200 1/125秒

 

 ちなみに発売当初は10万円したGRだけど、今は6万円ほどにまで値下がってるよう。早々ディスコンになるとも思えないけど、欲しいと思っていた方は買い時かもしれない。