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道端の鳩

突然の鳩のフン

『ガジェクラ』という単語はどうして嫌われるようになったか

 

 

 この1年位の間TLで定期的にこの話題を見るので、分かる範囲で個人的見解を述べていく。個人的見解なので異論は認める。

 

『ガジェクラ』の歴史

 「ガジェクラとはなんぞや?」と聞かれたら自分は一概には答えられない。気づいた時にはすでに存在していた単語だからだ。そこで、Twitterの期間検索を用いてその初出を調べてみた。

 まず「ガジェクラ」という単語は2010年の12月に初めて観測される。しかしここでのツイートを見るとすでに知られている概念のようだ。つまりこれより前はまだ略される前の呼称、「ガジェットクラスタ」であったのだろうと今度は「ガジェットクラスタ」で検索した。これの初出は2009年の11月である。そのユーザーのアイコンがドールであることがなんだか感慨深いが、とにかく確認できる限りでは2009年の11月が「ガジェクラ(ガジェットクラスタ)」の初出ということだ。

 

2010年、スマートフォン黎明期

 ここからその意味の変遷を辿ってみる。2009年〜2010年まで該当するツイートを見てみると「ガジェットクラスタ」というのは携帯のことに限らずに、文字通りガジェットを好む人たちがそのガジェットのうちの一つとして携帯、スマートフォンに興味を持っている程度のようだった。そりゃ当時のAndroidHT-03ANexus OneIS01Xperia SO-01B、HTC Desire X06HT、Galaxy S SC-02B、IS03などWikipediaを参照して数えたところ25機種程度しかないほどだ。一部の人はwikipediaを見るまでもなくほとんどの機種を思い出すことができるのではないだろうか。この頃は、スマートフォンのみに熱を上げる人はほんのひと握りだったはず。

 

MNP安売りの始まり

 2011年には「ガジェットクラスタ=携帯、特にスマートフォンが好きな人たち」という意味で使われ始める。理由としてはもちろんスマートフォンの種類が増えて興味を持つ人が増えたことがひとつと、もうひとつ重要なことはMNPで安くスマートフォンを買うことができるようになったからだろう。2010年後半からIS01の7円運用を契機にいわゆる「一括0円、格安運用」が可能になり、それによってスマートフォン購入のハードルが一気に下がった。つまりここからいわゆる「携帯乞食」がガジェクラという枠の中に参入し始める。

 一足飛びにさせてもらうが、2011年には知る人ぞ知るだった携帯乞食も、ついに2014年にNHKフジテレビのとくダネ!の放送によって世に広く知られることになったのは記憶に新しい。この頃にはすでに「ガジェクラ」という単語は(観測範囲では)あまり好まれていないようだった。なんで一足飛びにしたかというと、もう2012年以降はこの単語が使われすぎてて類型的なツイートを検索するのが大変だからなんだけど、自分のツイートを遡ってみた限りでは2013年のこのあたりからその意味に対してネガティブな反応が見られる。まあ端折るとそこからテレビでの周知があって今に至るという感じである。

 

愛のないガジェクラ

 で、『ガジェクラ』という単語が現在嫌われている理由はいくつかあるとは思うのだけど、特に僕がその単語を現在忌避している理由は、携帯への愛着が見られない、という人たちがその中にある程度見られるからだ。つまりMNPなり白ロムなりで安くたくさん持ってはいるけども、なんでその端末持ち歩いてるの?画面割れてるよ?みたいな人たちがいるのである。かつては『ガジェクラ』を自認していたり、あるいは他人からそう呼ばれることを許容していた人々が『ガジェクラ』から離れていったのはそのようなある種類の人々と一緒にされたくない、というのがまあ最大公約数的な理由であると思う。鉄オタの中の撮り鉄(のマナー悪い連中)みたいなもんだよね。

 僕も一時期ガジェクラと自認しまた呼ばれている中で、某掲示板で「ドヤ顔のクズ」と叩かれる程度には他人から見て心象悪い時があったはずなので、ガジェクラのイメージダウンの一端にもしかしたらなっているかもという自覚はある。反省はしているが後悔はしていない。ちなみにガジェクラのイメージ、というのでは次の記事がしっくり説明してくれている。

あなたのスマホヲタク化がわかる5つのチェックポイント - ライブドアニュース

 

 まあ、撮り鉄の例を挙げて改めて思ったけど、つまるところそのクラスタに分類されるような行動をしてたらマナー、ふるまい良くしようね、あと端末は大事にしましょうねってのが僕から申し上げたいところである。以上。