道端の鳩

突然の鳩のフン

親指シフト、始めました(1日目)

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Corne Chocolate + Kailh Choc Red + MBK Choc Low-Profile Keycaps(親指シフトキーのみKailh無刻印クリア)

「自作キーボード」(自キ)を始めてからというもの、どこにキーを配置するのが一番打ちやすいかというのをずっと考え続けています。自キでよくあるのは、小指で打つ記号が多すぎるから人差し指にも役割を振ろうという発想ですね(他にレイヤー機能を使うのも常套手段です)。そしてできるだけ手も指も動かしたくないので指の移動距離を効率化したり、頻度の高い文字を指の近くに置いたりしてとにかく効率的に打ちたいわけですが、基本的にアルファベットの部分はQWERTY配列からは変えていませんでした。

だって慣れてますからね。

しかし、「効率的に打ちたい」という欲求に立ち戻ると、QWERTYというか、ローマ字入力は母音などを除けば基本的にひらがな1文字を打つのに2回の打鍵が必要になるわけで、効率的とはいえません。

最近IMEの挙動の再勉強なんかもしているんですが、するとIMEに実装されている機能として興味深く思えてくるのが「かな入力」です。そう、一般的なJISキーボードのキートップ右下に印字されているひらがなを使って入力するやつです。ローマ字入力で入力していると思ったらいつの間にか切り替わっていて元に戻すのに焦ったりするあれです。

当初はこれを覚えてみるかと思ったんです。でも、ひらがなが印字されたキーボードをじっと見てもどうしてそのひらがながそこにあるのかが全く分からず頭に入ってきません。こうなった歴史的な経緯もよく分からない。その上、1キー:1かなの対応ですから、少なくとも45キーは入力範囲に必要となり、自キでトレンドのコンパクトなキーボードで打鍵するには向いていないことも分かります。

ちょうど42キーの左右分離型自作キーボード「Corne Chocolate」のキーキャップを付け替えてこの子を使ってみようとも思っていたので、キー数的に普通のかな入力はまあ無理ですね。

一方で、Corneで使えるキーマップとして「親指シフト」を用意されている方がいます。かな入力の一種で、左右の親指シフトキーを使うことでよりコンパクトなキー数でかな入力を可能とします。数カ月前にはこれまで親指シフト向けキーボードや対応ソフトを製造していた富士通が対応終了の目処をアナウンスしたことでも話題になりましたが、私は今こそ、この親指シフトを学んでみようと考えました。

eswai.hatenablog.com

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自キは極端な話、ファームウェア(QMK)とキーマップ、それらを焼くマイコンボード(Pro Micro)があればずっと使い続けられるものなので、富士通の継続は関係なく好きなキーマップを使えます。自キは素晴らしいですね。

親指シフトの基本的な考え方は「親指との同時打ち」で、指1本で打つ場合に入力できるひらがなとは別に、右手側ゾーンは右親指シフトキーとの同時打ち、左手側ゾーンは左親指シフトキーとの同時打ちで別のひらがなを入力できます。

右手側ゾーンと左親指シフト、左手側ゾーンと右親指シフトとあべこべにして同時打ちすると「がぎぐげご」のような濁音の入力ができます。逆に言うと、濁音になりうる「か行」「さ行」「た行」「は行」は指1本で打てる位置にあり、覚えやすいキーにもなっています。

そんなわけで、QWERTYは英文入力に必要ですからそれはそれでこれまで通り使い続けつつ(QWERTY自体もDvorakなどにしたい気持ちはある)、親指シフト入力の上達過程をブログに残そうかなあと思った次第です。効果測定はおなじみe-typingで。

 

●1日目のスコア

親指シフト:50 E+ ~ 66 D-

QWERTY :336 Thunder

 

正直覚えるので今は精一杯。果たしてQWERTYの入力速度に追いつく日は来るのか。そして気力はどこまで続くのか。

 

この記事は、タイトル以外はCorne Chocolate+nicola3キーマップで入力していません。