2017年、注目していきたいニュースサイト3選+α
2016年も残すところ、あと3日とちょい。
今年を振り返ると、個人的に大きかったのは働き始めたことだ。僕を知る誰もが「お前がやるのは研究か開発かどちらかだろう」という意見だったのだが(僕自身そうだった)、なんと今は記者/編集をしている。前回の記事ではもうちょっとぼかしていたような気もするが、めんどくさいのでぶっちゃけよう。メディアの編集業務をしている。
さて、この仕事をやっていると常に気になるのは他の媒体の動向だ。各媒体のニュースが集まるYahoo!ニュース、スマートフォンビューに特化したSmartNews、そしてはてなブックマークは毎日チェックしている。
1年間そうやってニュースを追ってきて、ここは特に気にかけていく価値があると思ったニュースサイトがいくつかあるのでそれをここに挙げていこう。
1. BuzzFeed Japan
バズニュースじゃないぞ。最近ではDeNAのWELQ問題も、ライターや現役社員に取材するなど精力的に追及していた。来日したティム・クックに密着取材して彼がJRでApple Payを使うところを動画に収めていたことも印象深い。
深く突っ込んだ取材記事を読んでみるとBuzzFeedだったということが多い。じゃあトップページはさぞ面白かろうと覗いてみると、今度はキュレーション系の記事が多くて肩を透かされるのもまた独特である。というかBuzzFeedってサイト内で過去記事どうやって参照したらいいんだ。教えて中の人。
2. withnews
ウニュ、という略称をサイト内以外で見たことがないのだけれど、最近Yahoo!ニュースのランキングトップにしばしば名前を見かける(感覚値では特に今年後半)。ここも深掘りした記事が多く、個人的に好きな記事は校閲ガール「うちなら不採用」 業界でも一目、新潮社員のプロ技 - withnews(ウィズニュース)。校閲ガールの流行りに乗っかって、実際に新潮社を例にリアルな校閲部はどんなところかを詳しく紹介している。
今初めて気づいたけどこの無駄に長く人間には理解しがたいURLは何なんだろう。
ちなみに、ここを運営するのは朝日新聞。そっ閉じとかいうな。いつから運用されているのだろうと検索したら、2014年7月22日からと紹介しているサイトがヒットした。
(追記あり)朝日新聞の双方向型新サイト「withnews」 記者に「深堀り」してほしいニュースを募集し取材 - edgefirstのブログ
上記記事内では一次ソースとして朝日新聞のニュース記事にリンクを貼っているが、今踏んだらリンクが切れていた。本当にクソだな朝日新聞。がんばれwithnews。
3. バーグハンバーグバーグ
ニュースサイトというか、オモコロとかの運営会社なのだが、なによりも記事広告が面白い。オモコロの他にもジモコロ、ヌートンなど複数のメディアがあるので、バーグハンバーグバーグのTwitter公式アカウントをフォローしておくと包括的にチェックできて良いだろう。
株式会社バーグハンバーグバーグ (@BHB_official) | Twitter
昨日の記事正しいのはどっち? 第一回『グルメ vs 味オンチ』討論会! - みんなのごはんも面白かったし、上坂すみれ(声優)のPRなのにタイトルから上坂すみれ臭が全くしない【検証】力士が撒いた塩で、焼き鳥に味付けしたらウマいのか? | ヌートン 新たな情報未発見メディアなども好きだ。
この広告の体裁は、少し前に話題となった「ネイティブ広告ハンドブック」がいう「ネイティブ広告」そのものだ(間違ってたらごめんなさい)。業界として、こういう形の広告がいいよねという理想形を作っていけるのはすごいことだし見習いたい。ネイティブ広告ハンドブックについてはよっぴー氏もブログで触れていたが、彼自身もオモコロのライターだしこういった記事作りができるのもなるほどなあと頷ける。
番外編
「あれでしょ、は○まとかJ○nと同系統のアフィブログ」と言われることが多い(感覚値)ニュースサイトだが、運営はアイティメディアである。ITmedia Newsの1コーナーが媒体として独立して今に至る。ネットで話題になっているトピックをストレートに紹介するのはもちろんだが、最近は必要に応じて電話取材して当事者の言質を取っていることも多い。今は某アダルトビデオ配信会社となんとか寄稿の関係を調べているようだ。
なぜ番外編にしたか? 察してくれ。
以上がこの1年、特に良いと思ったニュースサイトたちだ。もちろん、他にも良い取材をしている媒体はたくさんある。皆さんもアンテナを立ててチェックしてみてほしい。